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小高区にある「おだかぷらっとほーむ(小高を応援する会)さんより、Tシャツの注文がありました。図案は、「大悲山」の民話がモチーフのデザインになっています。何ともインパクトがある名前ですが、大悲山大蛇物語という民話が残されています。

 

昔、玉都(たまいち)という琵琶法師が、小高の里にある大悲山の薬師堂にこもり琵琶をひいていると、一人の武士がたずねてきて、その音色に聞き入りました。

やがて、男は「自分は、薬師堂の前にある池に住む大蛇だ」とつげるのです。さらに「自分の体が大きくなり、この池に住めないので、この地に大雨をふらせ大沼にしたい。だが、お前は琵琶をきかせてくれたお礼に助けよう。もし人にもらせば、命はないぞ」というのです。

玉都はまよったすえ、小高城へ行き、この話を相馬の殿様にうったえました。すると大蛇があらわれ、玉都をさらっていったのです。一方、殿様の陣営は、大悲山の山や谷に大蛇の苦手な鉄のくぎを打ち、大蛇を退治することができました。

 ※うつくしま電子事典より引用

 

南相馬市は、小高町と原町市、鹿島区が合併してできた市で、それぞれ区になりましたが独自の文化を持っています。原発の爆発で避難指示の線引きが行なわれ、フクイチから10キロ圏内が小高区、20キロ圏内が原町区、その外が鹿島区と分かれました。小高の住民は全員が避難を余儀なくされましたが、現在では避難指示は解除されていますが、住民の一部しか戻っていません。

 

まだ避難指示が解除されていなかった時、小高の駅前通りで、原発事故で失った故郷をテーマにしたNHKのドラマ「ホームタウン」のロケがありました。音楽は大友良英さん、歌手の二階堂和美さんも来ていました。祭のシーンで大蛇の踊りの箇所があったのですが、なぜか暗雲が立ち込め大雨が降ってきました。スタッフの駆出された市民のエキストラもずぶ濡れ。撮影も一時中断されたのですが、二階堂和美さんが間をつなぐために、歌を歌ってくれたのです。大友さんも琵琶ならぬギターで演奏。天気予報では晴れで、スポット的に降った雨だったようです。