記者たちは01

 

「記者たちは海に向かった」は、3.11東日本大震災の時の福島民友という地方紙の新聞記者たちを描いたドキュメンタリーである。親交のある「くるり」の岸田さんが書評を書いており、気になって読んでみた。

南相馬支局の熊田記者が津波で亡くなっているが、震災前に音楽イベントで何度か取材に来て顔は知っていた。彼が亡くなる数分前の証言も書かれている。

震災当時の記者の動きが詳細に書かれ、その場所のほとんどを知っているので、その情景が生々しく伝わってくる。ふるさとの相馬の松川浦や南相馬の海で記者が生死の瀬戸際で取材しており、記者である使命感、福島のふるさとへの思いにあふれている。

原発の水素爆発を知らない記者が、取材に行って「死ぬぞ」と言われたが冗談に思ったとか、ヨウ素剤は「40歳以上には渡せない」と言われたとか、震災で想定外の次々に起きたことがリアルに描かれている。

人々は震災の時に何を感じ、どう行動したのか、分野は違えど、みんなができる事をしてきたのだと思う。自分の仕事に責任をもって真摯に向き合う姿は、人として勇気づけられる。私も当時の思いを大切に、今の仕事を続けていきたいと思う。

 

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